別荘の管理に必要なものは、後は現地に行って確かめるしかない。次は、別荘での生活をするのに必要なものをリストアップしようと思う。別荘は、緑豊かな場所にあるのだから、草刈機や除草剤、ホースや枝を切るはさみなんかも必要だろう。それから、虫除けスプレーもかかせない。虫除けスプレーは、一度自分で作ったことがあって、なかなかにいい効果だったから、今回も作ってみようと思う。スプレー容器に虫除け効果の高いオイルを入れてそれを薄めたらいいだけで大変安上がりである。オイルはレモングラスやゼラニウム、ペパーミントがよかったように思う。
別荘の生活を想像してみると、車と自転車があるほうがよさそうだと思われる。秘湯が近くにあるのだから、交通の便に期待はできない。買い物をするのも、手間だろうから、保存食を買い込んでおくと何かと便利だろう。
別荘に常備しておく保存食は、エベレスト登山で持っていくという10年間保つ缶詰入りのフリーズドライ食料、缶詰入りのパスタやピラフがあるのには、少しいやかなり驚いた。これは、何かの緊急時のために置いておくことにした。あとは、定番のビスケットやチョコレート、ラーメン、レトルトのご飯ものに水など。
冷凍食品は、別荘の冷蔵庫の大きさを見てから、買ったほうがいいと思った。そういえば、昔オーストラリアに行った時に、家庭用スーパーに入ってみると、数キロ単位の鶏肉が袋につめられて売っていて、それをごく普通の主婦らしき人物が買っていて驚いたことがある。でも、よくよく考えるとオーストラリアは人口密度が薄く、当然ながら、家の近所にスーパーがない人は多いわけで、スーパーにはそう頻繁に足を運べないのだろう。だからまとめ買いが普通だったのだと思う。
別荘で管理し、住むための品物は大体これでリストアップできたと思う。しかし、いつも思うのだけれども、入念に準備してもしたりないものがあるような気になるのは何故なんだろう。そして、実際に意外なものが足りなかったりするのは、何故なんだろう。……いや、後者は間違いなく、うっかりしているせいなんだけれども。ああ、足りないものを思い出した。包帯・絆創膏・消毒液などの医療道具と薬だ。思い出してよかったと、心から思った。