別荘の掃除

別荘にいるだろう虫の駆除のあとは、大々的な掃除をする。それでようやくすっきりしそうだと思った。別荘だからと考えずに、一軒の家の大掃除をするのだと思うと、年末の大掃除に必要なものさえあればいいのだと気づいた。年末の大掃除は、まず何からするだろう。あれはいつも悩む。手をつけるところが多すぎるからだ。

まず、別荘の全部の部屋を見て回って、片付けからしよう。その後、暇があれば、何がどこにあるかメモに書いておいてもいい。そうしたら、ものがどこにあるかわからなくて探し回ったり、新しく買う必要がなくなる。最も、メモに書いたところで、あっちやこっちにものを移動させてしまう可能性が高いから、無駄になる可能性は否めない。

次に、別荘の水回りを見よう。風呂場、キッチン、トイレ。必要な道具は、ゴム手袋と専用の洗剤。使い古した歯ブラシ。パイプの洗剤とさびおとしも必要だろう。また、油を分解させる類の洗剤も必要になってくる。油落としのこつは、新聞紙にこの洗剤を薄めたものを浸して、油汚れの目立つところに置いておく。そうするとやがて、こびりついた油が浮いて、油汚れが落ちやすくなる。人によって様々なやり方はあるけれども、これもなかなかにいい方法だ。

別荘の窓ガラスを綺麗にするのも忘れてはいけない部分だ。これは、スクイジーというものを使うとやりやすい。スクイジーはゴムで出来たヘラで、洗剤を混ぜた水をスポンジで窓に塗りつけてから、このスクイジーのヘラの部分を窓の表面で滑らせるといい。そうすると洗剤で浮いた汚れが、ヘラでこそぎ落とされるので、それほど力がなくても、綺麗になる。別荘のみならず、窓の掃除には非常に便利な一品である。

ここまでくると、別荘の掃除ももう僅かだ。あちこちにはたきをかけて埃を落とし、掃除機で吸う。床の厳しい汚れは、洗剤の原液をたらして、汚れを浮かし、ヘラでこそぎ落とす。そして、床をモップかけしたらピカピカになるだろう。体力に余裕があれば、ワックスまでかけるのもいい。と、いろいろ書いて気づいたが、この掃除は、到底一日では終わりそうにない。まあ、日はせかされないだろうから、出来る範囲からやっていけばいいだろうと思った。